誕生石の由来とは?月ごとに異なる意味を紹介します

誕生石の由来をご存知でしょうか。
誕生石にそれぞれ意味があることは知っているが、その由来や内容までは詳しく知らない、という方が多いと思います。
そこで今回は、誕生石の歴史を振り返りながら、その由来と意味について解説します。

□誕生石の由来とは

誕生石の由来は諸説あるため、1つずつ順番に見ていきましょう。

まず1つ目に紹介するのは、今から約3500年前にさかのぼった旧約聖書が由来とされる説です。
約3500年前に書かれた旧約聖書「出エジプト記」によると、ユダヤ人の高僧たちが12種の宝石があしらわれた胸当てを付けていた、と言われています。

さらに、その石についての記述も残っており、かなり信ぴょう性の高い説と言えるでしょう。
この12種の宝石については、これらが12のイスラエル氏族を意味するといった見解が有力なようです。

その中には、この聖書に記述が星座石を表しているといった見解も挙げられていました。
確かに、この12の数字と1年が12か月で構成されている仕組みは、偶然にしてはできすぎていますよね。
関連していると考えてもおかしくはないでしょう。

西洋では、その12種の石にちなんで各月毎に宝石を1つ身に付けるという現在の誕生石のような装飾文化が生まれました。
この文化が生まれたのは今から約1300年前だと言われています。
このように、西洋で古く宗教文化的に発展した慣わしが、誕生石の由来ではないかという説があります。

2つ目の説は、新約聖書のヨハネ黙示録が誕生石の由来になったのではないかといった説です。
新約聖書には、聖都の城門の土台を飾る12の宝石が描かれており、これらがイエス・キリストの12人の使徒を表しているという見解がされていました。
こちらもちょうど12の数字が使われているため、関連性が深いと思っても違和感はありませんね。
そして、ポーランドの宝石商が、これらの伝説をベースにして誕生石を考案したのではないかというのが1つの説になっています。
その当時は聖職者のような限られた人しか宝石を身に付けられなかったため、庶民に宝石を広げるための販売戦略として考案されたのでしょう。

最後の3つ目は、アメリカで制定されたという説です。
20世紀になったアメリカには、宝石商で有名なユダヤ人が多く移住していました。
そして彼らはアメリカでも活発に宝石の交易を行っていたようです。

そのころ世界各地では、地域それぞれの誕生石があり、その種類にはかなりバラつきがありました。
これらの誕生石のバラつきを問題であると捉えたユダヤ人たちは、今から約100年前に基準としての誕生石を選定し、統一したようです。

正式に、1912年アメリカの宝飾品協会として誕生石を選定しているため、この説はかなり有力と言えるでしょう。
その選定された誕生石をベースとして、他の国々でも地域独自のアレンジを加えたオリジナルの誕生石が制定されました。

日本では約60年前に、アメリカの誕生石をベースとして、桃の節句にちなんだサンゴを3月の誕生石にしたり、緑色の翡翠(ヒスイ)を新緑の季節である5月の誕生石にしたりするといった、誕生石の追加がありました。
また、ジュエリーブランドがそれぞれ独自に誕生石を設定しているところも多いようです。

 

□各月の誕生石をその意味を解説します

各月の誕生石の意味をみていきましょう。
1月から順番に紹介します。
1月の誕生石はガーネットで、これは貞操や真実、友愛、忠実の意味を持つと言われています。

さらに、この石は実りの象徴とも言われており、目標に向かってコツコツ積み上げてきた努力の成果を実らせて、成功を導いてくれるとも言われます。
それゆえに大切な人との愛情を深める「一途な愛」を象徴するパワーストーンとも捉えられるでしょう。

2月はアメシストで、誠実や心の平和といった意味を持ちます。
ギリシア語で「酔わせない」という意味の単語から由来されるため、酔いを防ぐ効果があると信じられていました。

3月はアクアマリンとサンゴです。
アクアマリンは別名天使の石とも呼ばれ、美しい若さと喜びを象徴するとされています。
そのため3月の誕生石としてだけではなく、結婚を控えている方への贈り物としての人気も高いでしょう。

一方サンゴは、聡明や勇敢といった意味を持っており、サンゴを身に付けて戦地に向かう戦士が多かったようです。

4月の誕生石はダイヤモンドです。
ダイヤモンドは清浄無垢の意味を持っており、その意味はギリシャ語の由来からきているとされています。

また、その硬度から永遠の絆の象徴によく使われるため、プロポーズの婚約指輪がダイヤモンドだった、なんて方も多いのではないでしょうか。

5月はエメラルドとヒスイです。
幸運と幸福の象徴とされており、幸せな結婚のお守りとして活用されることもあるようです。
家族の絆を深めたい方にはおすすめの石と言えそうですね。

6月はムーンストーンです。
ムーンストーンは健康や長寿を祈る石で、昔は聖なる石としてあがめられていました。
旅のお守りとしてもおすすめです。

7月の誕生石はルビーです。
ルビーは宝石の女王としてとても有名で、熱情や仁愛、威厳といった意味を持ちます。
愛の贈り物として人気が高い点が特徴的ですね。

8月はペリドットです。
この石は太陽神の象徴で、暑い夏の8月のイメージにピッタリでしょう。
さらに夫婦円満の意味もあります。

9月はサファイアです。
サファイアは慈愛や誠実の意味を持ち、深い青色が印象的ですね。

次の10月はオパールとトルマリンです。
トルマリンには安泰、オパールは忍耐を表しています。

続いて11月はトパーズとシトリンです。
トパーズは誠実や潔白という意味があり、未来に進むためのサポートをしてくれるでしょう。
また、シトリンには金運アップの効果が期待されるようです。

最後の12月の誕生石はタンザナイトです。
タンザナイトはネガティブなエネルギーをポジティブなものに変換する力があるとされています。
非常に創造的なエネルギーを持つ石と言えそうですね。

□まとめ

今回は誕生石について詳しく解説しました。
当社では、そんな誕生石を使ったオーダーメイドの腕時計が作成できます。
大事な方の誕生日に、誕生石を埋め込んだ腕時計をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
何か気になる点ありましたら、お気軽にご相談ください。

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